紀元前からの歴史をもつ、天球を金属の環の構成で表した装置のミニチュアです。
小さいながらも存在感と雰囲気を味わえるものにしてみました。
ガラスドーム入りのオブジェです(組み立て不要の完成品です)。
オブジェは真鍮製です。
カン付きキャップが付属しており、ガラスドームの上部に接着していただくと
つり下げることも可能です。
接着は、透明エポキシケイボンドなどで接着してください。
(ボンドは付属しておりません)
中心には地球をイメージした8ミリ球の蓄光ガラスブルーがはめこまれています。
蓄光ガラスブルーは、光を蓄えると、暗いところで発光します。
小さいので環の数は少ないですが、文字を正面にして置いたとき、
斜めに左右の環が交差し、中心の球の周りに、手前に向かって3つ目の環が反射する様に設計してあります。
組み立て式の天球儀は太陽が中心のコペルニクス型でしたが、
こちらは地動説前の天動説的なものになります。
※蓄光ガラスブルーは、一つ一つ個体差があるため、色味がひとつずつ異なります。
ご了承のほどお願いいたします。
<サイズ>
直径約2.5cm、高さ約3.8cm
<オブジェについて>
実際に博物館にあるモチーフや、そこから発想してイメージした
少し不思議なものなどをミニチュア化しています。
実際にある物体を、忠実にミニチュアとして再現するのではなく、
エッチングという手法が得意とする線的な要素を効果的に用い、
あくまでも自分が美しいと思うイメージの中のフォルムにこだわっています。
<エッチング技法>
真鍮や洋白の金属板を、一定の時間、腐食液(塩化第二鉄水溶液)に浸すことで、
目的の形状を得る技法。
もともとは、銅版画や、銅版印刷の技法で、
浸す時間を調整して、完全に貫けるところまで調整したもの。